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鍋割山

 山行日
2014年9月13日(土)       曇り         単独行
 コース
上秦野林道入口(7:33)〜(7:40)県民の森ゲート〜(8:00)二俣〜(8:22)ミズヒ沢(8:34)〜(8:54)後沢乗越(8:57)〜(10:12)鍋割山(15:50)〜(16:28)後沢乗越〜(16:47)ミズヒ沢〜(17:05)二俣〜(18:23)大倉
 鍋割山に久々に行ってきました。丹沢を登り始めた頃、行く当てがないときは、大倉尾根を黙々と歩くのが、常でしたが、最近、中型カメラを背負っての大倉尾根が、長く感じてしまい、いつの間にか、鍋割山へシフトしてしまいました。
 詳細は、以下をご覧ください。


 今日は、最短距離で鍋割山に登ることにしよう(最近、この安易なパターンが多くなっている)と、渋沢からタクシーで県民の森に向かう。
 だが、タクシーの運転手さんから、「県民の森まで車では、入れなくなっていますよ」と言われたので、「行けるところまで行って下さい」とお願いする。
 すると、上秦野林道入口のところで、前方にロープが張ってあり、自家用車やタクシーは、ここまでだった。既に自家用車が何台か駐車していたが、それ以外に林業関係の車が数台駐車しており、今から仕事に入るような人達を見かけた。
 タクシーから降りて、ここから歩いていく。(7:33)
[上秦野林道入口にて]

 歩いてすぐ左に県民の森駐車場があったが、この駐車場前にもわざわざロープが張ってあった。右手の立札を読むと、伐採した木材搬出作業のために一般車両の進入を禁止すると記載されてある。木材搬出作業と、この駐車場閉鎖と、どういう因果関係があるのか、よくわからなかった。木材を搬送するトラックが、この駐車場を使用するのだろうか。
[県民の森駐車場は、当然ガラガラ]

 上秦野林道を歩き、その後、水無堀山林道に入る。
 勘七橋を渡り、西山林道との十字路を左折し、二俣へ向かう。背中のザックが重く感じ始め、早くもペースが遅くなった。日頃の運動不足をヒシヒシと感じるのだが、そうかと言って、エレベータやエスカレータがあるのに階段を利用する気にはなれない。あるものは利用するというのが、己のモットーなのだ。
 ....これぞメタボ気質。

 林道歩きに飽きてきた頃、林道終点のミズヒ沢に到着。
 ここには、鍋割山荘のペットボトル置場がある。(写真下左) これらのペットボトルは、登山者のボランティアによって頂上の鍋割山荘まで運んでもらっている。鍋焼きうどんが売れ始め、ますますこのペットボトルの数が多くなったようだ。
 なお、ペットボトル内の水は、衛生上の問題から水道水が入っているのだが、これだけのペットボトルに水道水を入れるだけでも重労働だと思った。

 今日は、ペットボトルではなく、ガスコンロとガスカートリッジを運ぶことにした。(写真下右)
 ....ガスカートリッジは、ザックの中に入ったが、コンロが入らないので、ザックの横にぶら下げた。

[ミズヒ沢のペットボトル置場] [ガスコンロとカートリッジ]

 後沢乗越までは、順調に登ってきたが、やはり、この先の登りは、キツイ。
 ほぼ直線状の登りが延々と続く。標高1000mを越えると、もうヘロヘロ。
 周囲に人がいないと思って、気合を入れ、声を張り上げながら登っていると、突如、休憩している登山者が現れ、バツの悪い思いをする。

 登山道左手のお地蔵さんに参拝。(9:37)
 最初は、登山道右手の岩の下にお地蔵さんが一体、設置されていたが、いつの間にか、登山道左手にも別のお地蔵さんが置かれた。ちょうど、その左手のお地蔵さんの頭に日が当たっていた。(写真下)
[お地蔵さん]

 尾根の先端部に到着。登り終えた後、前方がフラットになる箇所だ。鍋割山へのルートには、このような尾根の先端部を何度となく、通過する。そのため、こういった尾根の先端部に到着する度に休憩すると、予想以上に時間がかかってしまう。
[もうすぐ頂上]

 10:12、ようやく鍋割山頂上に到着。山荘に入る前に塔ノ岳方面の登山道に向かう。残念ながら、西側には雲が発生し、富士山が見えなかったので、北側の山並を見てみようと思ったのだ。
 塔ノ岳への登山道から、北側の山並を眺める。

 北側の風景を撮った後、ついでに南側の相模湾の光景を撮影しようと、中型カメラと三脚を移動していると、単独登山者のオジサンから
 「いいカメラですね〜。デジカメ全盛のこの時代にこういったカメラを見ると嬉しくなってしまう。」
と声を掛けられた。オジサンに言わせると、画質の面で、デジタルは、まだまだとのご意見。そんな立ち話をした後、オジサンは、鍋割山荘の方へ向かっていった。

 そう言われてみると、なんで自分は、まだ中型カメラで撮影しているのか、不思議だ。考えてみたら、もう22年も、この中型カメラ(PENTAX67)を使用している。
 使い続ける理由は、なんだろうか。カメラ内蔵の露出計は、アナログメーターで、逆光の時など、全く当てにならない。(この露出計通りで撮影すると、アンダーで真っ暗になるので、ここは、長年の勘がモノをいう) ピントは、マニュアルで、レンズを回さなくてはならない。ミラーアップも手動で、しないといけない。シャッタースピードが1秒とか1/2秒とか、かなり低速(ISO50のフィルムを使用)なので、レリーズ・三脚が必須。フイルムの巻上げも手動。撮影データ(撮影時刻、絞り、シャッタースピード、PLフィルタの有無等)などの記録も、全部、手書きメモしないといけない。
 要するに非常に手間のかかるカメラなのだが、この撮影するプロセスが、楽しいから使い続けているのだろう。たぶん、フィルムが入手できる限り、あるいは、カメラが修理不能になるまで、このカメラを使用し続けるのかなと思う。
(但し、数年前から、当サイトにUPする画像は、全てデジカメによるものだ。結局、中型カメラと同じアングルでデジカメでも撮影しているのである。)

 中型カメラでの撮影を一通り終えた後、山頂に戻り、鍋割山荘に入る。
[鍋割山荘前にて]

 鍋割山荘に入り、小屋主の草野さんご夫妻に挨拶。
 その後、缶ビールと名物鍋焼きうどんを戴く。食べ終わった後、梅酒を戴き、かなりアルコールが全身に回ったような気がした。以前、山頂でビールやワインなどをよく飲んだりしたが、こんなに酔いが回ることは、無かった。この日は、どうも違ったのだ。
 ということで、小屋の中で、しばし小休止する。
[缶ビールに鍋焼きうどん]

 富士山撮影を粘ってみたのだが、結局、富士山の裾野だけが薄らと見えただけだった。
 15:50、鍋割山を出発。

 登ってきた道を引き返し、大倉まで歩くことにした。
 16:47、ミズヒ沢のペットボトル置場に戻ってきた。登りの時と比べ、手前のペットボトルは、だいぶ減っていた。今日のペースで、ペットボトルが持ち運ばれると、明日で、殆どペットボトルは、無くなってしまうだろう。
[帰りのペットボトル置場]

 18:23、大倉到着。
 鍋割山荘で、お会いした若手グループと途中で登山道で一緒になった。
 山を始めたばかりの人たちと、山の道具の話や、丹沢の話をするのは、なかなか面白い。そんな訳で、単調な林道歩きも、全く苦にならなかった。
 [大倉バス停にて]


 久々の鍋割山でしたが、残念ながら富士山を撮影することができませんでした。
 また、登りに予想以上に時間がかかってしまい、体力低下なのか、ここは、はっきりさせるべく、明日も鍋割山に行くことにしました。
 但し、今日とは違って、ザックは軽量化し、スピード重視のスタイルの予定です。




※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。