トップページ>他山域山行リスト>赤岳・権現岳_記録20080719
7月19日(土):美濃戸口(11:20)〜(12:07)美濃戸山荘(12:30)〜(15:00)行者小屋(泊)
7月20日(日):行者小屋(4:40)〜<文三郎道>〜(6:14)赤岳(6:52)〜(8:25)キレット小屋(8:35)〜(10:30)権現岳(10:40)〜(11:50)青年小屋(12:10)〜(12:40)編笠山(13:00)〜(13:53)押手川(14:00)〜(14:24)雲海(14:31)〜(15:04)観音平 |
昨年の今頃、北アルプスに行きましたが、今年もどうにか休みが取れそうでしたので、急遽、3連休前の木曜日に八ヶ岳山行を計画しました。...ヒルもいないことだろうし。 木曜の夜、JRで臨時快速:ムーンライト信州(全車指定席:金曜夜発)の予約状況を確認しますと、さすがに満席でした。このため、土曜の朝、出発する計画を立案。
私としては、八ヶ岳(赤岳)は、33年振りの訪問となりました。その33年前は、美濃戸口から行者小屋経由で赤岳、横岳、硫黄岳と縦走しましたが、今回は、赤岳から南下するコースを選択しました。
詳細は、以下をご覧下さい。 |
八王子から、7:48発のあずさ73号に乗車。臨時列車だったが、自由席車両は、デッキの部分も立客だらけで混みあっていた。このため、指定席のデッキへ移動。すると、広いスペースに誰もおらず、おおっ、これは快適とザックを下ろす。本来であれば、ここで床に新聞紙でも敷いて座ればいいのだろうが、天気がいいので、北側のドアの窓から、立ったまま山を眺める。
百蔵山、岩殿山、滝子山と眺め、笹子トンネルに突入。塩山では、今年3月末に大菩薩嶺に登ったことを思い出す。
甲府に近づいたが、自由席に戻る気がしなかった。そのまま、デッキに残って山を眺め続ける。韮崎を通過し、雲ひとつない山並が目の前に現れる。茅ヶ岳だ。(写真下左) 確かに八ヶ岳っぽく見える。肝心の八ヶ岳は?と見れば、残念ながら、赤岳あたりに雲がかかり、全体の姿は、パッとしなかった。
9:46、茅野着。結局、茅野まで立ち続けてしまった。
33年振りの茅野駅下車。(と思う) バス停は、どこだと、ちょっと駅の改札を出てウロウロ。八ヶ岳とは反対側に下って、バス停を発見。 美濃戸口行きのバス停には、既に15人ぐらいの列ができていた。その後も列車が到着したこともあり、続々と登山者が並んでいく。
10:20発の定期バスがやってきた。朝も早かったし、電車は立ちっぱなしだったので、バスの中で寝ることに。
11:12、美濃戸口着。(写真下中央)
33年振りに訪れたことになるのだが、全く印象が違っていた。こんな樹林帯の中だったか...。しばし、呆然。登山届けを提出。観音平までのコースを申告すると、2日目は、長丁場ですから、お気をつけてとのアドバイスを頂く。
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[ニセ八つ(車窓から)] |
[33年振りの美濃戸口] |
[登山届けを提出] |
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11:20、ザックや靴の確認後、いよいよ登山スタート。 さあ出発と、気合が入る。
日差しは、強いものの、日陰だと涼しい。さすがは、八ヶ岳と妙に感動。(この辺りは標高1500mぐらい) |
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[美濃戸へ] |
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樹高のある林の中に道が続いている。日陰がそこそこあるので助かる。
11:35、道が分かれていたが、特に道標も見つからなかった。まあ結局、再び合流するのだろうと、右側の道を進む。案の定、約8分後に左から道が合流。
歩いていると、虫が寄ってくる。アブやブヨのような虫だ。途中で、自家用車が追い越していったが、その後方ナンバーあたりには、ものすごく虫がついていた。金属にも反応するのか?とちょっと気になった。 |
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[樹高のある林の中へ] |
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11:58、前方に小屋が見えてきた。
それとともに正面に阿弥陀岳が突如、姿を見せた。山道は、この阿弥陀岳が正面に見えるように作ったのではないかと思えるほど、道の延長先にある。駐車してある自家用車の横を通り抜け、やまのこ村と赤岳山荘の前を通過。 |
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[小屋が見えてきた] |
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12:07、美濃戸山荘着。 ここで小休止とした。山荘で、コーラ(瓶だった)を注文。ザックからパンを取り出し、食べる。日陰でないと、やはり暑い。日陰を探し、山荘と反対側のベンチで、ザックを下ろす。
この小屋のすぐ先で、赤岳鉱泉と行者小屋の道が分岐している。目の前を通過していく登山者グループの後姿を見ていると、圧倒的に赤岳鉱泉側に進む人が多い。行者小屋側の方が、登山者が多いと思っていたのだが、意外だった。 |
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[美濃戸山荘に到着] |
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12:30美濃戸山荘前を出発。
北沢(赤岳鉱泉)、南沢(行者小屋)を示す表示板がぶら下がっている。赤岳鉱泉側は、林道のような立派な山道だが、行者小屋側は、草の中に入っていく道幅の狭い山道となる。まさか、この分岐点を見過ごして、赤岳鉱泉側のパーティが多いということはないだろうな〜と思ってしまった。
南沢への細い山道に入る。 |
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[山荘の先の分岐点] |
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相変わらず、樹林帯が続く。だが、道は、だいぶ山道らしくなった。 |
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[山道らしくなった] |
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歩き始めて、5、6分で、南沢を渡る。地図上では、登山道は、殆ど南沢の右岸沿いなのだが、最初だけ左岸を歩くようになっていた。どうやらその部分のようだ。 |
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[南沢を渡る] |
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気分のいい樹林帯を歩く。だが、先ほど沢を渡ってから、約10分経ったところで、道を見失う。そういえば、さっきまで続いていた赤テープも見当たらない。まさか、こんなメジャーなルートで道に迷うとは思わなかった。
後続パーティとルートを探し、結局、南沢を渡って、右岸に渡ったところで、ルートを見つけた。いったいどこで間違えたのか、さっぱりわからず。
だが、このとき、気がついたのだが、この山道には、道標がないようだ。 |
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[日陰になるため、まだ歩きやすい] |
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よく見てみると、ルートが途中でいろいろと分かれては、合流するような、そんなルートのようだ。赤テープでは、沢を渡るように誘導しているが、渡らなくても結局、10m先で合流する。(写真下) |
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[再び沢を渡る] |
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13:38、学生の団体さんが小休止していたので、こちらもその先で小休止。ちょうど日陰で心地よい。よく見てみると、山道横にロープが張ってあり、進入禁止となっているが、その先に赤テープがあるのに気がつく。いったい何を信じて登ればいいのか、わからなくなる。
13:44、ザックを背負って歩き始める。ここから、沢の左岸の斜面を登るように進んでいく。この時間帯、下山者とのすれ違いも多くなった。 |
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[左側斜面を登っていく] |
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360度、樹林帯のなかで、一瞬、林が途切れていた。(写真下)
阿弥陀岳に続く御小屋尾根の一部が見えた。考えてみれば、このルート、殆ど遠景が見えないことに気がつく。 |
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[御小屋尾根が一瞬、見えた] |
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前方の登山者グループに追いつく。急ぐこともないので、ペースを落とす。すると、そのグループの人たちが、前方でルートを探していた。この辺りでも、どれが本当のルートなのか、よくわからない箇所あり。
ビックリしたのは、下山者の人たちが、全然違うルートで、右手の樹林帯を歩いているのが見えたこと。そちらにも山道があるのかと、涼しそうな樹林帯の中に入ってみると、確かに立派な山道があった。
....いったい、いくつルートがあるのか。
このあたりから岳樺が、目立ってきた |
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[高度を稼いでいく] |
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そんな訳で、樹林帯の中の山道を進む。この辺りは、緩やかな登りなので、歩行ピッチも自然と上がっていく。 |
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[密集した樹林帯] |
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樹林帯から広い河原(水流なし)に飛び出す。見れば、前方に横岳の大同心が見えた。今日は、いい天気だなぁと、今さらながら、雲のかかっていない稜線を見て、思い知る。この風景に33年前の記憶がちらっと蘇った。 |
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[白河原あたりに出る] |
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河原歩きから再び樹林帯に入る。樹林帯の中で小休止を取る。(14:32〜14:40) 今日は、週末の疲れが出ているのか、どうもパワーが入らない。気合は入るが。
先ほど休憩していた学生さんパーティが追い越していく。彼らの装備と、この時間から判断して、今日は、行者小屋でのテント泊なのだろう。あともう少しだと、こちらも歩き始める。
再び河原(水流なし)に出る。今度は、横岳の稜線が広がった。ちょっと立止まって仰ぐ。33年前も確か天気は、よかったのを思い出した。 |
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[横岳が現れる] |
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続いて、山道の進路方向が変わって、赤岳が出現。(写真下左) ここから望む赤岳は、ピークが3つのように見え、その右下の沢には雪渓が見えた。まだ雪があることに、ちょっとビックリ。
行者小屋の案内板を発見。(写真下右) これが、美濃戸山荘の先で見た「北沢/南沢」の道標以来の標識だ。
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[続いて赤岳も] |
[久々の標識] |
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15:00、行者小屋到着。小屋の前は、大賑わい。すぐに小屋の受付で、宿泊の手続きを行う。1泊1食(夕食)で、予め電話で予約しておいたのだ。 小屋の人に案内されて、自分の布団を教えてもらい、着替えて再び外に出る。 |
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[行者小屋に到着] |
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さあビールだ。生ビールをテラスのところでオーダー。(800円) 15:30ぐらい時刻は、回っているが、まだ日は高い。
ビールを飲みながら地図を見て、今日のルートを確認。やはり、美濃戸山荘から行者小屋までは、結構時間がかかってしまった。明日の体力が、ちょっと心配になる。だが、今夜、早く寝れば問題ないだろうと気分は、楽観的。 |
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[生ビールを注文(すぐに空となる)] |
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明日も今日ぐらい、天気がいいことを期待し、19:30、就寝。
小屋は、幸いにもギュウ詰めという訳ではなかったので、すぐに眠り込んでしまった。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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