トップページ>他山域山行リスト>火打山・妙高山_記録20080812
8月12日(火):笹ヶ峰(10:40)〜(11:29)黒沢橋(11:41)〜(13:30)富士見平(13:41)〜(14:36)高谷池ヒュッテ(テント泊)
8月13日(水):高谷池ヒュッテ(4:22)〜(4:39)天狗ノ庭〜(5:45)火打山(6:07)〜(6:57)天狗ノ庭〜(7:08)高谷池ヒュッテ(8:22)〜(9:08)黒沢池ヒュッテ(9:16)〜(9:39)大倉乗越(9:46)〜(10:24)長助池分岐点(10:33)〜(11:42)妙高山(12:29)〜(13:09)長助池分岐点(13:30)〜(13:48)長助池〜(14:44)黄金清水(14:48)〜(16:22)麻平〜(16:58)燕温泉 |
今回は、一度も行ったことない山域に行ってみようと、北アルプス・南アルプスは、外し、かつ、公共機関で行ける山を選択しました。また、久々にテントを背負って、テント泊としました。(今回、新しいテントを購入)
20年ぐらい前に名古屋から新潟へ飛行機で移動したとき、眼下に複式火山が見えました。残雪期で、大きな外輪山だな〜という印象を持った記憶があります。何と言う山だろうと後で調べてみたら、それが妙高山でした。スキー場として「妙高・赤倉」という地名は、知っていても、その山がこんな複式火山だったとは、全く知りませんでした。妙高山は、自分にとってそんな思い出のある山でした。
さてさて、今回の山行は、如何に。
以下をご覧下さい。 |
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東京駅から6:24発の「あさま501号」自由席に乗車。早朝だけにまだ座席は、空いていた。
8:04、長野着。すぐに在来線ホームに向かう。8:12発の直江津行きに乗車。電車の接続がよくて、8:54、妙高高原に到着。長野新幹線のおかげで、この信越方面は、ものすごく東京から近くなったものだと、ちょっとビックリ。 妙高高原で登山服姿の人々は、そんなに多くない。10人強といったところだ。やはり、北アルプスなどとは違うな〜と思いながら、バス停に向かう。
バス停は、駅前から少し離れた所にあった。ダイヤを確認。笹ヶ峰行きは、9:25だ。同じ電車で下りた登山者は、皆、このバス目当てのようだ。ちょっと、水が足りないと思い、ここでペットボトル500mlを2本調達。これで、水は、2.5リットルとなった。今日は、テント山行ということで、ザックは久々の70リットルゆえ、まだ余裕で入ってしまう。
そのうち、バスがやってきた。(写真下左) 出発する前に運転手さんが、車内でパンフレットを配っていた。パンフレットには、笹ヶ峰周辺のトレッキングマップやバスダイヤが掲載されてあった。
9:25、定刻に出発。乗客は13人。だが、途中で年配ハイカーの方々が乗ってきて、ほぼ満席状態となった。その後、運転手さんは、マイクで周囲をガイドしながら、ハンドルを握る。 笹ヶ峰に近づくと、このバスは、ちょっと寄り道し、乙見湖に向かう。先ほどのパンフレットによれば、このあたりも高原と森のトレッキングコースが多くある。そんな理由か、多くの年配ハイカーの人たちが下車。
10:34、笹ヶ峰バス停に到着。(写真下中央) 降りた瞬間、強い太陽光線を感じた。今日は、天気が良すぎて、だいぶ暑くなりそうだ。地図で確認すると、ここは、標高1300mで、それほど涼しくない。ちなみにここでは、携帯電話が通じなかった。
バス停のある駐車場を通り抜ける。 (10:40) 火打山・妙高山登山口の標識を見つけたので、それに従い、進んでいく。登山道入口には、立派な登山届けを受付ける門が立っていた。(写真下右) ここで、登山届けを提出し、いよいよ出発だ。(10:50)
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[妙高高原駅バス停にて] |
[笹ヶ峰バス停にて下車] |
[登山届けを提出] |
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緩やかな登りの木道を歩く。登山開始の段階としては、最高に歩きやすい道だ。足慣らしにちょうどいい。辺りは、比較的樹高のある木々に覆われ、日陰は、まだ耐えられるが、日陰でないと、一気に汗が噴出す。 |
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[木道を歩く(軽い登り)] |
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11:29、黒沢橋に到着。地図(山と高原地図18 妙高・戸隠・雨飾 昭文社2008)を見ると、ここから本格的な登りとなっている。ということで、小休止することにした。よく見れば、対岸に多くの登山者が休憩中だった。沢に下りて、顔を洗う。
11:41、ザックを背負って、再び歩き出す。 |
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[黒沢橋にて] |
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地図が示す通り、この先は、きつかった。久々のテント山行ということで、背中のザックが重い。急斜面が続くということもあるが、それよりも気温が高いことの方が影響しているように思える。
この急登(十二曲り)の途中に標柱があった。(写真下) ここで、休憩することに。(12:12〜12:20) |
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[十二曲りにて] |
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出発した当初の快調さは、どこか吹き飛んでしまったようだ。この登りで、バテバテ状態となり、直ぐに休みたくなる。
テント山行の4人ファミリーとすれ違う。テント場での数を聞いてみると、「10張ぐらいでしたよ」との回答。予想通り、混んではいないようだ。
ハアハア言いながら、少し登っては、立止まる。
少し登りが緩くなったかなと思えたところで、再び休憩。(写真下左) 倒木に腰掛け、昼飯として、パンを1個食べる。(12:50〜12:58) 食べ終わったところで、出発。
この付近は、オオシラビソの樹林帯という小さな案内板が立っていたが、周囲の樹林帯に目がいかず、ひたすら前方の山道だけを見て歩く。すると、木道が現れた。これで登りは、終わりかと楽観的になったが、実際は、そうではなく、木道は、すぐに終了し、次に石がゴロゴロした山道になる。
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[再び休憩] |
[木道が現れる] |
[石だらけの登り] |
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再度の木道出現で、登り終了か?と期待するも、そんなことはなく、登りが続く。だが、そのうち、気がつくと周囲の樹林が低くなり、見上げると、空が広がった。(写真下)
これでだいぶ登ってきたことを確信。 |
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[日陰がなくなる] |
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13:30、富士見平に着いた。
ここは、左:高谷池経由火打山、右:黒沢池経由妙高山となる分岐点。日陰を探し、ちょっと小休止して水分補給。地図によれば、ここからは、殆ど水平な山道になる筈なので、行程上は、ひと安心。
左のルートで高谷池を目指す。(13:41) |
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[富士見平に到着。左:高谷池、右:黒沢池] |
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木道を進む。正面の山が、黒沢岳のようだ。道は、この山の左側(西側)をトラバースしていく。
クルマユリの花を一つ見つけた。(写真下右)
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[正面は、黒沢岳のようだ] |
[クルマユリ] |
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水平な道と思ったが、小さなアップダウンがあり、ピッチはそれほど上がらない。ふと左手を見ると、緑の草原状の台地の上に三角屋根が見えた。高谷池ヒュッテだ。
すると、もう少し手前の木立が切れて、視界が広がった。
もう少し進むと、さらに別の光景が広がった。 |
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[左側の展望が広がる。高谷池ヒュッテを発見] |
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山道の横に道標が立っている。笹ヶ峰と火打山間のコースは、この標識が進捗を示している。この表記で、笹ヶ峰から火打山山頂までは、9kmで、そのうち5km歩いたと解釈した。火打山山頂までは、残り4kmだ。
その後、左手の光景が再び広がる。 |
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[ユニークな道標] |
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14:36、ようやく高谷池ヒュッテに到着。(写真下)
2階のテラスに登山者が休憩中だった。だが、それほど登山者で賑わっているという感じではない。静かな山荘というのが第一印象だった。 |
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[高谷池ヒュッテ到着] |
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ヒュッテにテントを申し込んだ後、缶ビールを注文。しっかり冷えているのが嬉しい。近くのテーブルに腰掛けて、一気に飲んでしまった。 |
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[とりあえず缶ビール購入(冷えていた)] |
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缶ビールを飲んで一息ついた後、テント場に向かう。目の前に湿原が広がっている。このあたりが高谷池のようだ。湿原というのは、あまり見かける機会がないせいか、ちょっと立止まって、しばし眺め入る。 |
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[テント場に向かう途中、目の前に湿原が広がる] |
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水場を過ぎるとテント場だ。
すでに6張ぐらい、張ってあった。ここのテント場は、地面が土で、奥の高い場所の方が雨のとき、水没しにくいとの情報を得ていたが、やはり高い所は、テントが集中していたので、中段ぐらいの場所に他のテントと離れた場所とした。
テントは、今回新規購入。最近のテントは、本当に薄くて軽い。特にフライなんて、こんなに薄くていいのかと思ってしまう。中に入ってみると、やはり2人用テントは広く感じる。
....今まで持っていた20年前のテントは一人用だった。
まだ陽が高いので、テントの中で横になって、時を過ごす。
16:50、夕食に取りかかる。テント前だと土埃がたつので、夕食は、水場近くのベンチまで出かけることに。
....景色も良好
水場の水は、湿地帯の池の水そのものだった。「生水では飲まないで下さい」との立札が立っていた。そんな訳でレトルトパック用の水として使用。α米とレトルトカレーで、カレーライスを作る。 今までだと、この後、ラーメンも食べてしまうのだが、最近のダイエット食が効いているのか、これで満腹となった。
食後のコーヒーを作ろうと思い、池の水を汲んでみるが、やはり不純物がカップの中に残ってしまう。結局、ヒュッテまで行ってミネラルウォータのペットボトルを購入してしまった。
....でも300円は、安いと思う。
食後のコーヒーを飲む頃には、周囲のガスが消えていた。
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[テントを張る] |
[夕食にとりかかる] |
[カレーの出来上がり] |
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日が沈んで、テントに潜り込む。すでにフライには、結露した水が大量に付着。だいぶ気温も下がったようだ。
テントに入ったところで、ペットボトルをこぼしてしまい、その対策にてこずってしまった。だが、久々のテント泊は、心地よかった。他のテントから離れていたのは正解だった。
....それほどうるさいテントもなかったが。
20:00に就寝。 |
※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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