トップページ他山域山行リスト>唐松岳・五竜岳_記録20100717


唐松岳・五竜岳

 山行日
2010年7月17日(土)・18日(日) 同行者:YSさん
 コース
7/17(土):八方(9:52)〜(10:03)八方駅(10:09)=(ゴンドラリフト)=(10:17)兎平駅(10:22)=(アルペンリフト、グラートクワッドリフト)=(10:39)八方池山荘(10:50)〜(11:42)第3ケルン〜(13:18)丸山ケルン(13:23)〜(14:20)唐松岳頂上山荘(14:47)〜(15:06)唐松岳(15:22)〜(15:31)唐松岳頂上山荘(泊)
7/18(日):唐松岳頂上山荘(6:10)〜(8:18)五竜山荘(8:41)〜(9:32)五竜岳(10:05)〜(10:52)五竜山荘(11:18)〜(12:58)大遠見山〜(13:31)中遠見山〜(14:26)地蔵ノ頭〜(14:43)アルプス平駅=(テレキャビン)=(14:55)とおみ駅
 会社関係の知人であるYSさんとは、早くからこの時期の山行を計画しておりました。
 やはり、北アルプスがGOODということで、昨年の奥穂高に続き、今回も訪問先を北アルプスとしました。
 ですが、YSさんの仕事の関係上、1泊2日コースというのが条件となりましたので、手頃な唐松岳・五竜岳の縦走プランをチョイス。花立小僧としては、唐松岳は、約12年ぶり3回目、五竜岳は、約25年ぶり2回目となります。
 このコースであれば、行きも帰りもリフトが使用できるという、この上ない、お気楽コースです。
 17日早朝、自宅を出て、東京駅に向かいました。


<第1日:八方〜唐松岳〜唐松岳頂上山荘>
 「東京駅ホームで集合しましょう。」
 YSさんには、集合場所をメールで予め知らせておいた。北アルプスに向かうのに新宿ではなく、東京というのも時代の流れのようだ。以前、白馬からの帰りで長野新幹線を利用したが、今回も同様のルートとした。これだと、朝一番で、横浜から白馬に向かうのであれば、中央線特急よりも早く着ける。
 当日、東海道本線の遅れはなく、無事、東京駅到着。YSさんとは、予定通り、新幹線ホームで合流。
 あさま501号は、6:26、東京駅を発車。始発なので自由席でも座ることができた。
 長野駅では、改札を出た後、小走りでバス停に一直線。東口の6番乗り場ということを知っていたので、迷わず到着。すると、5分も経たないうちに長い列が背後に出来た。
 予定通り、我々は、8:20の白馬乗鞍行きのバスに乗車できたが、バス停には、まだ乗れていない客が列をなしている。増便が出るのだろうか。それとも1時間後の定時バスを待つのだろうか。残された客の列を見て、ちょっと気になった。
[長野駅バス停にて]

 9:28、八方バス停にて下車。
 ここで、YSさんがコンビニに向かうため、小休止していたが、続いてすぐに増発バスが来るようなことはなかった。
  ....すぐ増発するヤビツ峠行きのバスとは、違うのであった。


 【注意】
 その後、バス会社に問合せてみた。この長野白馬線は、混雑が予想される場合(夏よりも冬の方が多い)、予め増便バスを用意しておき、連続して出発するとの事。だが、予想外での混雑時は、増便を出すものの、すぐに出発する訳ではないとの事。このように増便を用意するのが基本だが、一概に常にそうだとは、言えないらしい。
. ....予想外の場合でも常に対応可というのは、確かに無理というもの。
[八方バス停に到着]

 9:52、八方バスターミナルからゴンドラリフト乗り場に向かう。周囲は、ペンションなど宿泊施設が立ち並ぶ。スキーシーズンは、華やかなのだろうか。今は、人影も少なく、寂閑としている。
 ゴンドラリフト前の駐車場は満車状態だったが、それにしても人が少ない。3連休初日なので、観光客がワンサカ、並んでいるような光景が目に浮かんだのだが、現実は、待ち時間なしで、ゴンドラに乗れた。
 ゴンドラリフトから振り返ると、東側の山々の上空に入道雲を見る。ようやく本格的な夏に突入したような感じだ。
[ゴンドラリフトに乗車(振り返って撮影)]

 ゴンドラリフトから降りて、普通のリフトに乗り換える。あたりは、濃淡の緑一色の世界となり、眺めていて気持ちがいい。
 「しかし、登山者が少ないですね。」
 「ちょっと、予想外でしたね。」
 ここまで来ても、登山姿だけでなく、ハイキング姿の人々というのも、あまり見かけない。リフトもガラガラの状態である。
 「ガスってますね。ちょと残念...」
 目指す八方尾根の上方は、ガスに隠れて、後立山の稜線などは、全く見えない。
[ゴンドラリフトからアルペンリフトに乗換える]

 リフト2本を乗り継いで、八方池山荘前に到着。
 一気に標高1830mまで来てしまった。今回は、ゴンドラリフト等、乗り物利用でのお気楽登山である。ここにきて、少し登山者やハイカーの人影が濃くなった。
 いよいよ、山歩きスタートだ。
  ....帰宅してから八方池山荘のソフトクリームが絶品というのを知る。残念、無念。

 期待していた展望は、相変わらずガスに覆われ、何も見えない。時々、眼下の沢沿いの斜面が見える程度である。まあ、いい方に解釈すれば、直射日光に当たらないので、とにかく涼しかった。
[八方池山荘前にて]

 遠景が見えないので、自然と近景に目が行く。幸いなことに この時季、高山植物の花が目立つ。リフトに乗り換える時、ニッコウキスゲを見かけ、八方池山荘から歩き始めてすぐにワタスゲの群落に遭遇した。
 すれ違う人々を見ると、ハイカーの人達が多い。本来は、白馬連峰の眺めを期待して訪れているのかもしれないが、今日は、高山植物観賞といったところだろう。何やらガイドさんのような人が、団体さんに対し、高山植物を説明している光景をよく見かけた。

 30分ぐらい歩いた所で、左手に雪渓が目に入る。(写真下) 過去の記憶から、こんな所に雪渓なんかあったっけ?と思った。
[雪渓横の歩道を歩く]

 八方池を見下ろすように進んだ所で、ランチタイムとした。(11:45〜12:10)
 晴れていれば、雄大な白馬連峰が眺められるのだが、残念。相変わらず、ガスが取り付いている。
 周辺の高山植物の傍には、小さな看板があり、植物の名が記されてあった。これであれば、花の名前を間違うことなく知ることが出来るだろう。
[八方池(振り返って撮影)]

 八方池を出発。この先は、登山コースとなり、登山者オンリーとなる。緩慢な登りが続く。それゆえ登りやすいことも事実だ。
 13:09、大きな雪渓に出た。(写真左) 雪の上ということで、これまた涼しい風が吹く。
 登山者もそんなに見かけない。これならば、土曜の夜とはいえ、山小屋も空いているだろう。変な自信を持ってしまった。
[雪渓を直登する]

 ガスの中をひたすら歩くことで、14:20、唐松岳頂上山荘に到着。(写真下)
 すぐに宿泊手続きをして、ザックを寝床に置き、サブザックで唐松岳に向かう。
 向かう途中、風が吹いてきた。
[唐松岳頂上山荘に到着]

 15:06、唐松岳頂上に到着。
 ガスさえなければ、この向こうに剱・立山連峰の絶景を眺めることができるが、今日は、とにかくガスが邪魔だった。山頂の標識を入れて記念撮影。驚いたことにハングル文字も併記されてあった。
 そういえば、九州の福岡では、韓国が近いせいか、ハングル表記を街角でよく見かけたことを思い出す。日本国内でも、段々浸透してくるかもしれない。
 登頂祝いにサブザックから赤ワインを取り出し、YSさんと、乾杯。だが、ワインでいい気分になっていると、突如、大粒の雨が降り出してきた。「こりゃ、たまらん」ということで、大急ぎで下山。
[唐松岳頂上]

 小屋に着く頃には、すでに雨は止んでいた。(15:31)
 小屋前にて、今度は生ビールで乾杯。ということで、夕食前から呑み始めた。幸いにも、気温は適度で、寒さは感じない。ビールの後は、再び赤ワインと、続くのであった。
. ....今回は、ツマミもたくさん背負ってきた。

 夕食後、通常であれば、夕日を眺めたりするのであるが、酔いが回って、すぐに寝床に直行。そんな訳で、日没がどうだったのか、サッパリ知らずに就寝。
[小屋の前で乾杯]

 本日、出会った花の一部
[ニッコウキスゲ] [ワタスゲ] [タカネイブキボウフウ]
 
[チシマギキョウ] [シラネアオイ] [チングルマ]


<第2日:唐松岳頂上山荘〜五竜岳〜とおみ駅>へ



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。