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明神ヶ岳・明星ヶ岳 〜トレーニング登山〜

 山行日
2022年6月9日(木) 曇        同行者:「山の会」メンバー1名
 コース
道了尊バス停(9:13)〜(9:38)最乗寺(和合下駄)(9:41)〜(9:50)明神橋〜(10:09)林道横断〜(10:37)見晴小屋(10:45)〜(11:06)神明水〜(12:08)明星ヶ岳分岐点1〜(12:13)明星ヶ岳分岐点2〜(12:16)明神ヶ岳(12:53)〜(12:54)明星ヶ岳分岐点2〜(13:03)最乗寺分岐点〜(13:28)宮城野分岐点1〜(14:03)宮城野分岐点2〜(14:07)明星ヶ岳(14:10)〜(14:19)宮城野分岐点2(14:27)〜(15:10)車道合流点〜(15:28)宮城野営業所前バス停
 今月の平日トレーニング登山は、日程が合わず、結局、6/3と6/9の個別トレーニング登山に分かれました。6/3は、いつものように大倉尾根から塔ノ岳としましたが、6/9の今回は、陣馬・高尾とせず、箱根外輪山(明神ヶ岳・明星ヶ岳)としました。
 詳細は、以下をご覧下さい。


 今回は、陣馬・高尾と違って、登山の途中で、飲料が入手できないルートを選択。途中で、入手可能だと、どうしても頼ってしまう傾向があった(...私です)ので、今回は、それを物理的に不可とした。
 だが、前日の天気予報では、天気が今一つで、曇のち夕方から小雨となっていた。それゆえ、今回は、てっきり中止かと思っていたのだが、何故か「てんきとくらす」では明神ヶ岳がAとなっている。
 そんな訳で、当日朝、「てんきとくらす」を信用し、自宅を出発した。
 
 小田原駅で同行者YUTさんと合流し、伊豆箱根鉄道大雄山駅から道了尊行きのバスに乗換え、9:12、道了尊到着。
 さすが平日だけのことはある。バス車内では、我々以外の乗客は1人だけ。バスから降りても、他の観光客の姿が見えない。(写真下) 
 上空は、予報通り、曇天。だが、幸い、雨は降っていない。
[道了尊バス停から最乗寺方面を眺める]

 今回は、まず最乗寺(道了尊)に向かう。
 今まで何度か道了尊バス停から明神ヶ岳に登っているが、まだ最乗寺の和合下駄を見物したことがなかった(正確には最乗寺の境内にも入ったことがなかった)ので、今回は、是非、立ち寄ってみたいと思っていたのだ。
 それにしても、この境内の広さには、驚かされる。見事な杉の巨木群、歴史を感じさせる石段や石灯篭、そして建屋の多さ。
 ....境内には、平日にも拘わらず、意外と多くの参拝者が訪れていたので、ホッとした。この規模で、ひと気がないと、ちょっと不気味。
[今回は、まず最乗寺に寄り道する]

 途中、セッコクの花を発見。(写真下)
 セッコク(石斛)とは、岩の上や大木に着生する着生植物。
 ....2日後の6/11、AYさんも撮影されていた。
[セッコクを撮影]

 9:38、和合下駄の前にようやく到着。(写真下左)
 こんなに境内の奥に設置されているとは、思ってもみなかった。目方が、1000貫(3,800kg)あるという巨大な赤下駄。境内の途中で見かけた立札では、「世界一大きい和合下駄」と書かれてあった。また、周辺には、大中小の下駄が数多く並んでいた。

 和合下駄を見物し、満足しながら、明神ヶ岳方面ルートに向かうと、もう一つの赤下駄の前を通る。(写真下右) この赤下駄は、「初代大下駄」と呼ばれ、目方が400貫(1,500kg)との事で、和合下駄よりサイズが、小さい。以前、明神ヶ岳登山ルートからチラッと赤下駄が見えたのは、この大下駄だったようだ。
[和合下駄にようやく到着] [初代大下駄の横を通過]

 明神橋を渡り、最乗寺を出て、明神ヶ岳登山ルートに入るが、以前の台風の影響か、非常に荒れた登山道になっていた。ルートを間違えないよう、注意しながら登っていき、尾根筋へ到達。ここからは、植林帯の中、緩やかな登りを進んでいく。(写真下)
[植林帯を登っていく]

 10:37、見晴小屋に到着。すでに建屋は、廃屋状態で、中に入るのは、ちょっと危険な状態。
 外のベンチにて小休止とする。ここで1本目のペットボトルで水分補給。既に上半身は、汗でビッショリとなっていた。
[見晴小屋(廃屋)に到着]

 10:55、いつもの鉄骨の廃屋を振り返って撮影。
 これについては、「明神ヶ岳・明星ヶ岳_記録20150505」に記載している。
[鉄骨の廃墟(振り返って撮影)]

 11:06、神明水に到着。(写真下右)
 今回は、パイプから、水が流れていた。秋冬は、涸れていることが多いのだが、この時季は、水が流れているようだ。また、パイプ下の小沢も、水量が豊富だった。
[神明水に近づく] [神明水]

 神明水を過ぎると、緩やかな登りが続く。(写真下)
 また、振り返っても今回は、ガスで全く遠景が見えない。晴れていれば、丹沢や相模湾などの眺めが堪能できるのだが、残念ながら、景色を全く味わえない状況が続いている。
[直線登り]

 11:43、標高が上がったせいか、ガスが濃くなってきた。V字型にえぐられた土の登山道となり、歩きにくい。標高1000m程度の地点だ。(写真下) 
[ガスが濃くなる]

 11:45、左へトラバースし、途中、何度か小沢を横断していく。その後、ほぼ水平道となる。(写真下)
[フラットな歩きとなる]

 12:13、稜線の分岐点に出た。(写真下)
 予想通りと言うか、神山等、西側の景色は、ガスで全く見えない。
[稜線に出た]

 稜線の分岐点を右折し、ほんの少し登れば、明神ヶ岳のベンチや山頂標識が見えてくる。
 12:16、明神ヶ岳頂上に到着。(写真下左)
 ちょうど単独男性(今回、山中で初めて出会った登山者)が休憩から、明星ヶ岳方面に出発していくところだった。
 相変わらず、濃いガスのため、富士山や金時山といった山容は、全く見られないが、ここでランチタイムとした。すると、突如、トレラン姿の単独女性が現れ、この頂上で休憩することなく、金時山方面に向かって行った。このようなガスの中、単独で走っている事にちょっとビックリ。
[明神ヶ岳頂上] [頂上は、我々だけ]

 12:53、明神ヶ岳頂上を出発。来た道を戻り、明星ヶ岳へ向かう。
 本来ならば、左手に相模湾を望み、右手には、神山や駒ヶ岳を眺めながら、歩けるのだが、今回は、乳白色のガスのみ。先程の分岐点を通過し、稜線沿いの笹原を進んでいく。(写真下)
[明星ヶ岳方面へ進む]
 ガスの中、ヤマボウシの花が咲いていたので、思わず撮影。 このヤマボウシ、花びら(正確には、花びらではなく、総苞片)が薄いピンク色をしていた。(写真下左)
 さらに進むと今度は、ハコネウツギ?が満開だった。(写真下右)
 咲いてから時間が経っているのか、白色が少なく、赤色の花が主体だった。
 ....ハコネウツギかニシキウツギかの判定は、現在、自分にとって大きな課題となっている。
[ヤマボウシ] [ハコネウツギ?]

 休憩もせず、ひたすらガスの中を歩く。なんたって、今回は、トレーニング登山だ。
 ただ、ガスが濃い割には、雨が降りそうでないのは助かった。
 13:26、単独男性とすれ違う。(本日出会った3人目の登山者だが、結果的には、見かけた最後の登山者となった)
 13:28、宮城野分岐点1に到着。(写真下) 今回は、ここで宮城野に下りず、明星ヶ岳へと向かう。
[宮城野分岐点1]

 小さなアップダウンを何度か通過していく。
 左右は、笹が密集しており、高い壁となっていて、視界が塞がれている。
[明星ヶ岳へ進む]

 14:03、宮城野分岐点2に到着。
 ここから宮城野に下る予定だが、その前に明星ヶ岳に寄り道する。
[宮城野分岐点2]

 分岐点から明星ヶ岳に向かうと、草がきれいに刈ってあり、なんだかゴルフ場のような感覚。
[明星ヶ岳頂上に向かう]

 さらに進むと、左手には、刈られた笹が干してあるように寝かせてあった。笹の高さは、2m強ぐらいで揃っており、それが延々と続いていた。(写真下)

 後日、自宅でテレビのチャンネルを回していた時、偶然、箱根で笹を刈っている光景が映し出され、この刈られた笹は、なんと明星ヶ岳で毎年8月に行なわれる箱根大文字焼用だと知った。これらの笹の束が松明となって、大の字を表現するのだ。
[笹が干してあった]

 もう少し直進していくと、明神ヶ岳の頂上だ。このあたりは、フラットなので、どこが頂上なのかは、見た目では、よく分からない。左手に石碑が見える。(写真下左) 以前と違って、ヤブが刈られ、ずいぶんと整備されていた。
 石碑の奥に明星ヶ岳の標識があった。(写真下右)
[明星ヶ岳頂上付近] [明星ヶ岳頂上]

 明星ヶ岳標識の写真を撮った後、再び分岐点に戻る途中、右手の笹薮に少し入り込んで、三角点を再訪。(写真下) この三角点は、以前、笹薮に完全包囲されていたが、今では、頂上寄りの笹が一面刈られ、景観が変わっていた。
[三角点(赤矢印の先)]

 14:27、再び分岐点に戻ってきた。(写真下)
 ここで左折し、宮城野に下っていく。
[宮城野分岐点2に戻る]

 植林帯を下っていくと、右手のガスが薄れ、視界が広がった。(写真下)
 本日初めての眺望だ。宮城野の町並みから高台の強羅方面が見えていた。
[強羅方面が見えてきた]

 右下が草木の変則的な斜面になっている。ここが、明星ヶ岳の大文字焼エリアだ。よく見ると、草地の部分が「大」の字になっている。日没後、ここに先程の笹の束を立て並べ、一斉に点火することで、「大」の字が浮かび上がる訳だ。
[明星ヶ岳の「大」の字部分(振り返って撮影)]

 15:08、右手に温泉街が見えた。宮ノ下あたりだ。どうやら、ガスの下に出てきたようで、クリアな光景となった。
[宮ノ下方面を望む]

 15:10、車道に合流する。(写真下)
 ここからは、舗装路の下り道となった。
[車道に下りてきた]

 15:28、宮城野営業所前バス停に到着。
 ここで箱根湯本行きのバスを待った。
 [宮城野営業所バス停に到着]


 今回は、トレーニング登山ということで、結果として最乗寺を出てから休憩しましたのは、見晴小屋、明神ヶ岳頂上、明星ヶ岳頂上、宮城野分岐点ぐらいで、後は、ひたすら歩いていました。
 ガスが濃く、景色は、最後を除いて全く堪能できませんでしたが、雨に降られなかったのは幸いでした。また、今回、登山者の少なさに、いささかビックリしました。
 ご同行戴きましたYUTさん、お疲れ様でした。



※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。