トップページ山行リスト(日付)>華厳山_記録20130203


華厳山

 山行日
2013年2月3日(日)       快晴         単独行
 コース
上荻野(7:50)〜(8:17)大沢登山口(8:22)〜(8:30)高取山分岐点〜(9:40)華厳山(10:28)〜<仮称:華厳山西尾根>〜(11:51)坂尻
 今日は、夕方から用事があり、どこに行こうかと思案の結果、ショートコースとして選びましたのが、自己課題となっています華厳山の東尾根(仮称)です。
 これで3回目となります。今回こそ、目的の尾根に向かうつもりで、念入りの準備を行い、出掛けてきました。
 詳細は、下記をご覧下さい。


 これまでの華厳山探索
  ・華厳山・経ヶ岳記録20121008
  ・華厳山記録20121202

 今日は、本厚木駅前から朝2番の半原行きのバスに乗車。
 ようやくこの路線のバス停も覚えてきた。
 源氏河原、相州病院、新道橋、上荻野とバス停が続くのだが、この源氏河原という名称にインパクトがあり、このバス停が告げられると、そろそろ上荻野だなと分かるようになった。

 いつものように上荻野で下車。(7:47) 
[今回のスタート地点(上荻野バス停)]

 用野橋を渡った後、左折し、道なりに進めば、ゴルフ場の中に入ってしまう。
 だが、この道は、公道らしく、ゴルフ場内のプレーヤーと出会っても何も言われない。逆にこちらの通行のために、道を横切るゴルフカートが、わざわざ停止してくれることがあった。

 左手に小川を見ながら、歩いていくと、前方に駐車している車が見えてきた。(写真左)
 車は、ハンター集団のものだ。ちょうど車から出てきた若いハンターのお一人に挨拶後、今日の狩猟エリアを尋ねると、経ヶ岳のゴルフ場寄りが午前中で、午後は、荻野高取山の方へ移動していくとの事。
 そうであれば、今日の華厳山は、問題なさそうだ。
 ....でも今日は、オレンジフリースを着用している。
[前方に駐車した車が見えてきた]

 左の川に沿って、ゴルフ場の奥に進もうとするが、プレーヤーを右手グリーン上で見かけたので、プレー終了まで、立止まる。ここには、グリーンが2つあるが、どちらでもプレーヤーから見ると、歩いている登山者が目に入ってしまう。
 すぐ先に見える正面の丁字路(正確に言えば、未舗装登山道2つを含めると、5つ角となる)が大沢登山口だ。(写真下左)

 今回、「大沢登山口」という標識が立っていることに気がついた。前回訪問時には、なかったから、最近取り付けられたものだろう。(写真下右)
 今日のように上荻野バス停から歩いてきた場合、初訪問だったら、どこが大沢登山口なのか、おそらく迷ってしまうだろうと思っていたので、この標識は、非常に貴重だ。

 目の前をゴルフカートが通過して行った。この大沢登山口は、ちょうどゴルフカートの通り道でもあるのだ。
 
....近づいてくるカートには要注意。
[大沢登山口] [標識あり]

 大沢登山口から山道に入らず、左の舗装路を進み、小さな橋を渡った後、右折するように進む。
 正面には、ゴルフ場に獣類が入り込まないように保護柵が続いている。
 その一角にゲートがあり、そこが高取山登山口となっている。(写真下)
[高取山のゲートが見える]

 高取山へは、途中の分岐点で左折するのだが、前回同様、今回も直進していく。最初は、沢の右岸沿いに進むが、途中で沢を渡り、左岸沿いの経路を進んでいく。

 8:40、すぐ先で小沢が横切り、その向こうには、尾根からの斜面が続いている。前回は、この斜面に取り付いたため、ひとつ手前の尾根を登ってしまった。
 ここで、プリントアウトした地形図を取り出す。
 この先のもう一つ先の尾根が今回の目的である東尾根だと判断。
 慎重に進んでいく。万が一、行き過ぎても目的を達せなくなるからだ。
[前回の取り付き点]

 すると、手前に小沢が流れ込み、正面に尾根から続いている斜面が現れた。先ほどと、よく似たような光景だ。再度、地形図を取り出し、ここが目的の東尾根の取り付き点だと確信する。

 前回の尾根とは異なり、前方の斜面を登って行くルートには、経路らしきものがあることに気がついた。
 小沢を渡り、近づいて尾根の斜面を見回すと、右手に小沢沿いに経路が続き、その先は、この尾根を登っていくように見えたので、この経路を辿ることにした。
[ここが今回の取り付き点]

 案の定、経路は、尾根を登っていくように続いていた。
 だが、ここは、歩いてみてすぐ、崩れやすい斜面であることが分かった。土が軟らかいのだ。

 すると、途中で経路を見失うハメに。
 よく見たら、斜面が崩壊しており、経路が流されていた。(写真下)
 経路は、ジグザグ路なので、再びこちらに戻っている。それならばと、直登する。木がある箇所は、どうにか登れるが、手で確保するものが何もないと、ズルズル滑り、ちょっとキツイ登りだった。
[経路は途中で崩壊していた]

 8:56、尾根の先端に登り切った。
 何となく、前回登った隣の尾根と雰囲気が似ている。尾根の太さ具合や地質がそっくりだ。
 早速、尾根筋を進む。

 左は、足下から急斜面で、その下には、涸沢が見える。右は、小さな尾根が姿を見せる。この先で合流するようだ。

 9:04、突然、前方左上から右下へと経路が現れた。右側は、どこに通じるのだろうと、ちょっと寄り道してみると、先ほど合流した小尾根北側斜面に続いていた。この尾根に登り始める前に横切った小沢の上流部に下っていきそうな感じだ。
 ここで元の場所に戻って、左上へと続く経路を辿る。
[前回と同じような尾根の背筋に乗る]

 今度は、左側に尾根が現れた。この尾根、最初は、崖のような急斜面だったのだが、その後、段々と尾根らしくなってきた。(写真下)
 もし、華厳山から、この左側の尾根を下っていったら、間違いなく最後は、焦るだろう。地形図の上では、左の尾根でも下っていけそうに見えるのだが、実際の地形は、かなり違っている。
 ....確か、華厳山下山時、AYさん達が、迷われたような記録があったような
[途中から左手に尾根が現れる]

 9:28、高度が上がるにつれ、左右に尾根が見えてきた。左は、荻野高取山から華厳山に続いている尾根だ。右は、前回、間違えて登った尾根だ。ようやく目的の東尾根を登っているという実感が湧いてきた。

 自然林の続く明るい尾根だが、ここに来て倒木が目立つようになった。
 全部、右側に倒れている。(写真下左)
 それも根こそぎ倒れているのが多い。
 ヤマザクラは、根が張っているのだろうか。根こそぎで倒れては、いなかったが、その代わり、太い枝が何本も折れている事に気がつく。

 だが、進んでいくうちにその仮説は、覆され、ヤマザクラの大木が、根こそぎ倒れているのを見た。(写真下右)
 このくらいの大木が倒れるというのは、いったいどのくらいの風が吹いたのだろうか。
[やたらと倒木が目立つ] [ヤマザクラも根こそぎ倒れていた]

 9:36、右手からの尾根(華厳山の北東尾根)と合流した。これで、過去2回登っているルートと合流したことになる。
 ここから山頂までは、ひと登りという感じである。

 ストックに取り付けたクマ鈴の音だけが鳴り響く。
 今日は、誰にも会わない静かな山の雰囲気を十分、味わっている。
[ようやく北東尾根と合流(正面は、華厳山頂上)]

 9:40、華厳山頂上に到着。
 大山方面の山々が、冬枯れの木立間からよく見える。
 今回も、この山頂は、記念撮影しただけで、隣のヒオウギ広場に向かう。
[華厳山頂上にて]

 ヒオウギ広場で、ザックから中型カメラを取り出す。
 前回もここで三脚をセットし、撮影したが、今回も同様な光景を被写体とした。但し、今回は、前回と異なり、大山から東丹沢の山々は、雪景色となっている。

 ベンチに腰掛け、パンをかじりながら、下山ルートを確認する。今回は、前回下った南西尾根(仮称)の奥の西尾根(仮称)を下ることにした。

 前回は、ヒオウギ広場から丹沢山方面に見える大木の横を通り、南西に下っていったのだが、今回は、まず北西に進路をとることになる。
 そんな方向に尾根なんてあるのか、そういう疑念を懐きながらコンパスを頼りに進んでいく。(10:28)
[ヒオウギ広場から丹沢山・蛭ヶ岳方面を眺める]

 北西に進むと、意外にも歩きやすい尾根筋が現れた。(写真下)
 右手は、ヒノキの植林帯で、左は、自然林だ。
 「やっぱり地形図通りだ。」
 と思いながら、緩い傾斜を進む。
 気分よく下っていくものの、この斜面は、すぐに終わってしまった。
[北西に伸びる尾根]

 尾根の先端に来たところで、地形図を取り出し、今度は、南西に下っていく。ちょっと急な斜面だったが、木があり、土主体の地面だったので下り易かった。
 この方向に尾根が続いているかどうか、常に先を確認しながら下っていく。

 やがて緩斜面となり、進路方向が西となった。
 地形図で現在地を確認し、この先に緩やかな小ピークがあることを予測する。
[急斜面を下っていく]

 尾根を下っていく途中で、この先、鞍部となり、登り返すのがわかった。
 その鞍部に株立ちした黒っぽい大木を発見。(写真下左)
 近寄ってみると、樹皮から見て、ヤマザクラのように見える。
 「これは、でかい。」
 思わず、声が出た。
 幹1本でも十分に太い。それが何本も伸びている。だが、カメラアングルには、一苦労。
 なかなかいいアングルが見つからなかった。

 鞍部から登り返し、その後は、ほぼフラットな歩きとなる。
 すると、前方にこれまた株立ちした大木を発見。(写真下右)
 これもヤマザクラのようだ。
 こっちの方が、横方向にそれほど広がっておらず、各幹が上方向に伸びていた。
[ヤマザクラ?の大木] [またしてもヤマザクラ?の大木]

 2本目の大木から、そんなに離れていない所で、またまた太い幹を何本と、上に伸ばしている大木を見つけた。(写真下)
 これは、ヤマザクラの類ではなく、別の木のようだ。
 この尾根には、巨木が見られ、前回の南西尾根に比べて、かなり興味深い。もっと歩き回ったら、他にもあるかもしれない。そんな印象を思いながら、進んでいく。
[これまた巨木が現れた]

 緩やかな小ピークを過ぎ、再び尾根の先端のような箇所に出た。どの方向も急斜面である。
 プリントした地形図で確認すると、南側を下るのが、良さそうである。
 そんな訳で自然林の中を下ろうとしたが、あまりにも低木が密集していて、今ひとつ、下る気になれない。右手が植林帯だったので、トラバースして植林帯へと向かう。

 植林帯に入ったところで、一気に下っていく。(写真下)
 ここも土が軟らかい。
 それゆえ、足の裏には優しい斜面だった。
[植林帯を下る]

 植林帯の下りに飽きてきた頃、左右に走る経路にぶつかった。左右を見ると、左手の先で、尾根が続いているのがわかった。そんな訳で、左折し、その尾根筋を下っていく。

 尾根筋を進むと、前方に広場のような空き地が見えた。但し、周囲にはシカ柵がある。
 そのシカ柵にぶつかる前に左側を進んでいくと、シカ柵の扉の前に出た。(写真下)
 だが、ここでは、扉を無視し、左手の植林帯の中を下っていく。
[右手に平地が広がる]

 目の前に小さな墓地が現れた。
 日が落ちた後、墓地に下ってきたと分かった時は、思わずドキッとするが、明るいうちならば、むしろ有り難いぐらいだ。墓地ならば、経験上、この先、必ず経路があると確信が持てるからだ。

 ここも、よく見ると、墓の前に経路があった。そこを辿っていくと、シカ柵の扉が現れた。(写真下)
 クサリで扉が固定されてあったが、それを解き、扉を開けて通過する。
 左奥には、辺室山のなだらかな山容がよく見えた。
[辺室山を望む]

 左に民家を見ながら、経路を下っていく。
 道なりに進み、左折すると、正面に車道が見えてきた。(写真下)
 ....以前、左の画像と同じ光景を誰かのサイトで見かけた気がするのだけれども、思い出せず。
[民家の間を通り、車道に出る]

 車道に出たら、坂尻方面に下っていく。
 途中で、前回、車道に出た箇所に合流。そこまで歩けば、坂尻は、もうすぐだ。
 坂尻バス停11:51着。
 バスは、12:02。道路の反対側にある自販機まで歩き、缶飲料を購入。
 それをゆっくり飲みながら、バスを待った。
 [坂尻バス停に到着]


 今回は、念願の華厳山東尾根をようやく登ることができました。
 1回目は、行き過ぎ、2回目は、手前過ぎで、なかなか辿りつけない尾根だっただけに感無量です。
 まあ、そのおかげで、この華厳山ルートは、結構、歩き回ることができましたが。
 
 一方、下山路の西尾根では、上記のような出会いがあり、楽しみながら下ることが出来ました。
 この尾根ですが、沢名を使用すると、○○沢右岸尾根といえるのですが、
   滝ノ谷戸沢 :ゼンリン住宅地図
   竹ノ谷戸   :清川村地名抄 
 と、名前は、はっきりしません。
 ....まあ、似たような名前ですが。

 そんな訳で、ここでは、東西南北を使用して尾根名としています。

 帰宅後、下山に使用しました華厳山西尾根の記録を探しましたところ、はっぴーさんのブログを発見しました。
  ブログ「新たに一歩」 2012年3月14日「みやがせ道」から華厳山西尾根を下るミニ周回へ
 ここでも大木について触れてありました。
 この記事は、以前読んでいる筈なのですが、全く記憶がなく、現物を見てビックリした次第です。
 ....はっぴーさん、どうもスミマセン。






※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。