トップページ>他山域山行リスト>燕岳・槍ヶ岳_記録20070729
2007年7月28日(土)〜30日(月) |
同行者:YSさん |
7月28日(土):中房温泉(6:43)〜(9:12)合戦小屋(9:42)〜(10:45)燕山荘〜(11:25)燕岳(11:32)〜(11:56)燕山荘(12:07)〜(15:10)大天荘(15:32)〜(15:43)大天井岳(15:55)〜(16:04)大天荘(泊)
7月29日(日):大天荘(5:56)〜(6:36)大天井ヒュッテ(6:44)〜(9:00)ヒュッテ西岳(9:25)〜(10:19)水俣乗越(10:23)〜(12:26)ヒュッテ大槍(12:40)〜(13:35)槍ヶ岳山荘(14:03)〜(14:31)槍ヶ岳(14:50)〜(15:12)槍ヶ岳山荘(泊)
7月30日(月):槍ヶ岳山荘(5:22)〜(6:46)天狗原分岐〜(8:28)槍沢ロッヂ(8:54)〜(10:02)横尾山荘(10:18)〜(11:01)徳沢(11:21)〜(12:03)明神橋〜(12:14)明神池(12:42)〜(13:32)河童橋〜(13:40)上高地バスターミナル |
4:20、起床。2、3度、夜半に目が覚めるが、再びすぐ眠れた。いや〜よく寝た。こんなに長く寝たことは、下界でもないことだ。 外に出て、天気を確認。今日は、雲が山にかかっていなかった。いい天気に恵まれそうだと思いつつ、準備をする。
朝食前にご来光を眺める。雲の間から、朝日が見えた。(写真下)
手前は、昨日、登る前に高く見えた有明山だ。その下は、一面の雲海だった。久しぶりに高い山に登ったという実感を味わう。
朝食後、太陽が昇り、だいぶ明るくなった。出発直前に槍・穂高を望む。 |
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[大天荘の前にて] |
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今日は、ゴールの槍が見えており、周囲の景色を堪能できそうで、今からワクワク気分。
我々が出発しようとした時に20人程度の団体さんが、槍ヶ岳方面を目指して出発していった。そんな訳で、少し間隔をあけ、5:56、小屋を出発。 |
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[今日のゴール、槍を望む] |
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大天井岳の斜面を斜めに下っていく。すると、眼下に大天井ヒュッテの赤い屋根が見えた。(写真下) ヒュッテの前のベンチに先ほどの団体さんが休憩していた。
この斜面もよく見ると、コマクサのお花畑になっていた。燕岳付近で見られたコマクサよりも一回り小さいように感じられた。
6:30〜6:44、大天井ヒュッテ前にて、小休止。 |
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[大天井ヒュッテに向かう] |
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大天井ヒュッテからは、岳樺の樹林帯に入り、やたらと虫が飛んでくる。だが、足下に見かける花を見つけると、それも苦にならない。
7:14、樹林帯から抜け出し、西側斜面に出ると、そこがビックリ平だった。昨日と違って、今日は、野口五郎岳、鷲羽岳など裏銀座の山々がはっきりと眺められる。槍も相変わらず、姿を見せている。
7:17、出発。 |
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[ビックリ平では、裏銀座の山々が] |
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7:46、ここまで来ると、槍が大きくなった。(写真下左) 槍のピークから視点を北鎌尾根に移す。北鎌の独標から下の天上沢まで、標高差は、ざっと1000m。この高度感がたまらない。
7:50、振り返ると、大天井岳がだいぶ遠くに見えた。(写真下右)
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[槍が近づいてきた] |
[振り返って大天井岳(中央奥)を眺める] |
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小ピークへの登りで、常念岳を望む。(写真下) ここから眺めると、常念小屋からの常念岳へ登りは、キツそうだな〜(後ほど、地図で確認すると高度差約400mあった)と思いつつ、一歩一歩登っていく。 |
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[常念岳とコバイケイソウ] |
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ちょうど、団体さんが出発するところで、小ピークに到着。前方手前に見える山の少し先が西岳だと、地図で確認する。ここで小休止。(8:33〜8:43)
ペットボトル3本め(昨日からの通算)を開けて水分補給。団体さんが一列になって、登っていく姿を見届ける。 |
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[西岳手前の小ピークにて] |
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西岳の東側をトラバースしながら、下っていくと、前方に赤い屋根を発見。ヒュッテ西岳だ。その向こうには、穂高連峰。今年の涸沢の雪は、まだだいぶ残っているようだ。 |
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[ヒュッテ西岳が見えてきた] |
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歩きながら、ヒュッテ西岳に14年前、宿泊したことを思い出す。
その時は、単独行で、カメラ担いでの撮影登山だった。しかし、この大天井岳からヒュッテ西岳までは、全くの視界不良で、カメラをザックから取り出すことなく歩いた記憶がある。
そんな凹んだ気分で、このヒュッテに宿泊の手続きをしたのだった。すると、夕方になって、次から次へと登山者が到着してきて、小屋は、超満員となった。夕食を何とか終えたものの、どうやって皆が寝れるのか、心配になった。こちらは、早めに入ったおかげで、寝る場所は、確保されていたが、続々と後から到着した人たちは、どうなるのだろうと、ハシゴを登った2段部屋の上段で、廊下の方を眺めていた。 すると、小屋番の細身の若奥さん?(とにかく若かった)が登場し、ビシビシと声を出しながら指導して、小屋番の男性陣に布団を敷かせていく。その結果、廊下も食堂も布団が敷かれていった。 たまたま隣にいたオジサンと二人して、この光景を見たとき、オジサンが、「これじゃトイレにも行けないな〜」といいながら、ニッコリしていたのは、テキパキと布団を敷かせていく彼女を見ていたせいだと思っている。全く撮影にならなかった午後だったが、この光景が凹んだ気分を消してくれた。 (でも、翌日は、最低の大雨だった)
9:00、ヒュッテ西岳に到着。ここでも先ほどの団体さんと入れ違いになった。
14年前の若奥さんは、居られないかな〜と、小屋の中に入るが、残念ながら、そのような人は、見かけなかった。炭酸のペットボトルを売っていたので、思わず購入。(おかげで、空ペットボトルがザックに追加される。このパターンは、今後も続く) 目の前の槍を見ながら、炭酸ペットボトルを一気に飲む。あっけなく500mlを飲んでしまった。
YSさんは、ここで、トマトとアイスクリームを購入。
大天荘での朝食に対して、食欲のなかったYSさんだったが、ここに来て絶好調。体力は、問題ない。 (「この時のアイスは、本当においしかった」 YSさん談)
ゆっくり休憩した後、9:25に出発。 |
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[アイスクリームと槍ヶ岳] |
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さて、いよいよクサリ、鉄ハシゴが続くルートとなった。今日は、天気もいいし、人も少ないので、順調に下っていく。(登ってくる登山者がいれば、間違いなく渋滞を起こす場所である)
途中、岳樺の斜面の向こうに槍が目に映った。 |
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[水俣乗越に向かう] |
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アップダウンを繰り返し、どうにか水俣乗越に到着。(10:19〜10:23)
それほど、強い風も吹かない。いよいよ東鎌尾根の登りだ。 |
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[水俣乗越] |
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途中、コバイケイソウのお花畑などに遭遇し、カメラを向けていたが、そのうち、上空が怪しくなってきた。どうも昨日と同様、雨雲がやってくるようだ |
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[お花畑] |
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比較的、足場のいい稜線上で、休憩。(11:09〜11:22) というのも、先ほどから前方を歩いている団体さん(約20名)に追いつきそうになったからだ。
この先、ハシゴが続くようで、一人一人、慎重に進んでいることから、団体さんが遅いのかなと思っていたら、どうやら下ってくるパーティがいて、そのすれ違いに時間を食っているようだ。
この時間を利用して、フランスパン、チーズ蒲鉾などを食べる。重かったり、かさ張ったりする食料を消化することに注力。
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[ハシゴを登る] |
[ハシゴを下る] |
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振り返って西岳方面を眺める。ようやく西岳と同じ高さになったぐらいか。
11:52、雪渓の下を通る。(雪渓には、今回の山行で初めて遭遇)
12:04、ついに雨がザーと降ってきた。この時、グッドタイミングで大岩が出現し、そこで雨宿り。予想通り、5分もしないうちに雨脚が弱くなったので、出発する。
12:16、ヒュッテ大槍まであと10分の道標を発見。(写真下右)
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[振り返って西岳方面を眺める] |
[ヒュッテ大槍への道標] |
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12:26、ヒュッテ大槍に到着。
ここで、再び炭酸ペットボトル(500ml)を購入し、飲んでしまった。(いやはや水分補給が過剰になってきた)二日目ということで、足はだいぶ慣れてきたが、それでも登りが続くため、エネルギー消化が早い。だいぶ歩くペースが落ちてきた。
霧雨状態のガスの中を出発する。(12:40) |
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[ヒュッテ大槍] |
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足下に殺生ヒュッテが見えた。この先、岩場が多くなるのだが、高山植物も花を咲かせていた。イワベンケイ、イワツメクサ等。 もうすぐ槍の肩に到着だ。さっきまで肩の小屋が見えていたと思ったら、すぐにガスで見えなくなった。
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[肩の小屋が近づいてきた] |
[すぐにガスで見えなくなった] |
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13:55、ついに槍ヶ岳山荘に辿り着く。ガスに覆われ、視界不良の中での到着となった。
すぐに小屋の宿泊受付を済まし、空身になってピークを目指す。 |
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[槍ヶ岳山荘に到着] |
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幸いなことに登る側の人数は、それほどでもなかった。但し、下ってくる人数は、多かった。先ほどの団体さんが、下ってきているのだろうか。
ピーク近くの鉄ハシゴを登りながら、今までの槍ヶ岳頂上の思い出が浮かぶ。 |
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[もうすぐピーク] |
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14:31、槍のピークに到着。 これで、通算7回目の登頂となった。だが、四方はガスのため、何も見えず。結局、今まで7回登って、ピークで晴れたのは、1回だけ。槍のピークとの相性は、イマイチである。
他には、10人ぐらい登ってきており、山頂としては、結構満杯状態。そんな時、いきなり拍手が始まったので「なんだ?」と思ったら、北鎌から登ってきた3名のパーティがちょうど、山頂に到着したところだった。
名残惜しいが、14:50、下りにかかる。 |
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[槍ヶ岳山頂にて記念撮影] |
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登りよりも、恐ろしいのが、この下り。 ガスっていて、下の方が、見えない分、あまりスリルも感じない。人が少なかったせいで、落ち着いて下っていけた。 |
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[ピークからの下り] |
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小屋に再び戻って、夕食前に生ビールで乾杯。「ウマイ!」 生ビールを飲んだ後、2杯目は、自販機で缶ビールを購入。そんな訳で、夕食前から飲み続けてしまった。
17:40、夕食スタート。今日は、それほど、混んではいなかった。それだけに落ち着いて食べることが出来る。相変わらず、食欲もあり、コンディションはよかった。 |
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[ここでも生ビールで乾杯] |
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夕食後、外に出たら、ガスが突風のため瞬間的にピークが見えた。
その後、YSさんが、「槍ヶ岳」という赤ワインを購入し、二人で飲む。
飲み終えた頃、再び外に出てみると、ちょうどガスがまた切れ始め、常念岳方面が一瞬、見えた。
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[18:30、一瞬、槍のピークが見えた] |
[槍ヶ岳ワイン] |
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19:40、就寝。昨夜よりもゆったりと、寝るスペースがあったので、落ち着いて寝れた。 さて、明日の天気は、どうだろうか。朝、晴れていたら、再度ピークに登ろうと決めておいたのだが。 |
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本日、出会った花の一部
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[ミヤマキンバイ] |
[イワツメクサ] |
[チングルマ] |
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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