トップページ>他山域山行リスト>槍ヶ岳_記録20100808
8月6日(金):上高地バスターミナル(7:02)〜(7:05)河童橋(7:17)〜(8:03)明神(8:09)〜(9:00)徳沢(9:15)〜(10:13)横尾(10:50)〜(12:41)槍沢ロッヂ(泊)
8月7日(土):槍沢ロッヂ(6:20)〜(8:08)天狗原分岐〜(12:07)槍ヶ岳山荘(12:39)〜(12:59)槍ヶ岳(13:19)〜(13:46)槍ヶ岳山荘(14:40)〜(15:25)大喰岳(15:37)〜(16:16)槍ヶ岳山荘(泊)
8月8日(日):槍ヶ岳山荘(5:20)〜(7:26)天狗原分岐〜(9:20)槍沢ロッヂ(9:28)〜(10:44)横尾(10:57)〜(11:45)徳沢(11:52)〜(12:35)明神(12:49)〜(13:30)河童橋(13:32)〜(13:37)上高地バスターミナル |
4:00、起床。すぐ外に出てみた。まだ、夜明けには早かったが、すでに登山者は、続々と外に出ていた。そのうち、徐々に北東側の空が赤く染まってきた。ご来光を拝む。
テント場寄りで撮影。
・富士山方面
・乗鞍・御嶽方面
先月の唐松岳のときも恵まれた朝だったが、今回もラッキーだった。だが、今日は、今までの天候と異なり、ちょっと曇り空となりそうだ。ご来光は、拝めたが、その後、太陽は厚い雲に隠れてしまった。
父も同じように外に出ていた。左腕の傷の腫れも引いて、力はだいぶ入るようになったとの事。これならば、下山も問題ないだろう。
5:20、山荘を出発する。今朝は、朝食を山荘でとらずに弁当とした。父は、登りのときと同じようなペースでの歩行である。
この時間、槍沢を下山する登山者が意外に多かった。背後からドンドン下ってくる。その度に立止まり、先に行ってもらう。 |
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[大喰岳を見ながら、下山開始] |
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前方に雪渓が出てきた。ストックを取り出し、今度は、ピッタリ、父の後ろについて歩くようにした。なんだか、父のザックが重いように見えた。ここで、父のザックと自分のザックを取替え、荷のバランスも変更する。普段なら、「そんなこと、しなくてもいい。」と言ってくる父であったが、今回は、素直に従ってくれた。 |
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[雪渓がトラウマになる] |
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昨日の事故現場の雪渓に到着。
驚いたことに昨日は、雪上を歩くのがルートだったのだが、雪渓がさらに谷側に滑り落ちたようで、今日は、ガレ場のみを歩くことで通過。たった1日で、こうも状況が変わるものかと、ビックリ。 |
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[昨日の現場の雪渓は、さらに崩れていた] |
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9:26、天狗原分岐点。(写真下)
このあたりで、登山者とのすれ違う人数が多くなる。特に団体さんが目立つ。また、昨日は、全く気にならなかったのだが、今日は、やたらと飛んでいる虫が多い。曇りのせいだろうか。このため、高山植物の花を撮影する気になれなかった。 |
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[天狗原分岐点] |
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8:00になったところで、朝食とした。小屋でオーダした弁当を広げると、おこわ飯だった。これが、極めて旨かった。こんなに旨いおこわ飯は、初めてと言っていい程だ。二人して満足した朝食を終え、再び、歩き始める。 |
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[途中で朝食をとる] |
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9:20、槍沢ロッヂに到着。
こんな中途半端な時間帯でも人が多かった。ほとんどが下山者だろうか。
しかし、朝食を終えた後、この槍沢ロッヂまでの歩行ペースは、非常に速かった。他の若い男性パーティと比べても、下るスピードは、殆ど変わらなかったほどだ。 |
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[槍沢ロッヂに到着] |
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樹林帯を抜け、沢沿いを歩く。ここで、父と渓流を取り入れた記念撮影を実施。(写真下) このあたりの渓流は、実に素晴らしい。ここの木陰で読書して過ごせたら、さぞかし気分がいいだろうなと、透き通った水の流れを見ながら思う。 |
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[沢沿いを行く] |
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10:44、横尾山荘に到着。
父は、ここまで来れば、下山したも同然ということで、いつの間にか、冷えた缶ビールを一人で飲んでいた。上空は、雲に覆われているのだが、その雲が高い。このため、曇り空だが、目の前には、雲に隠れることなく、屹立した前穂の姿があった。 |
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[横尾山荘まで戻ってきた] |
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徳沢、明神と過ぎて、ようやく河童橋までやってきた。ここまで来ると、観光客の数が一気にドドッと増えた。曇り空は、相変わらずだが、珍しく、奥穂の山容が見えていた。
この後、13:37、上高地バスターミナル到着。バス乗車券窓口に並ぶと、幸いにも14:00発バスの整理券が入手できた。 |
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[河童橋は、観光客で賑わう] |
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トントン拍子に松本駅ホームに到着。
ここで、松本始発の臨時特急あずさ56号を待つ間、缶ビールで乾杯。臨時列車だったせいか、自由席でもゆっくりと、座ることが出来た。 |
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[松本駅ホームで乾杯] |
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今回、出会った花の一部
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[クルマユリ] |
[ハクサンフウロ] |
[チングルマ] |
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[ミヤマダイコンソウ] |
[ハクサンイチゲ] |
[イワベンケイ] |
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[チシマギキョウ] |
[ニッコウキスゲ] |
[センジュガンピ] |
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今回のアクシデント発生で、今後、雪渓を見る度に父の滑落する姿を思い出すような気がします。どうもトラウマになりそうな感じです。ですが、父が今回、3000m級登山引退宣言を行なったおかげで、母は、だいぶ安心したようです。
密度の濃い槍ヶ岳山行でしたが、どうにか無事、下山できたことを素直に喜んでおります。
【御礼】
父のアクシデントの際、救助にご協力して頂きました京都のM様には、重ねて厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
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※山行時間には、撮影時間を含んでおりますので、ご注意下さい。
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